以下の場合、アプリケーションでデイジーチェーンが役に立ちます:
デイジーチェーンは、1個の親デバイスと1個以上の子デバイスで構成されています。 子デバイスは親デバイスにデータをレポートし、親デバイスはさらにネットワークにデータを転送するため、すべてのリーダが一体となって効果的に動作するようになります。 換言すれば、外界は、1台のユニット(親ユニット)と相互作用することになります。
デバイスディスカバリユーティリティ(DDU)を使用して、親リーダと子リーダが定義されるデイジーチェーングループが設定されます。 親リーダは、ホストコンピュータまたはPLCと相互通信します。 トリガを受信する親リーダは、トリガを送信して子リーダとやり取りします。 子リーダによってデコードされた任意のシンボルは、親リーダと通信して、子リーダからデコードをすべて収集し、ホストに転送します。 デイジーチェーンは、すべてのリーダーからのデコードされたデータに1つのUDPパケットを使用します。 3800バイトより長い結合データが報告されます。
デバイスディスカバリユーティリティを使用して、デイジーチェーングループと親リーダと子リーダが定義されます。
WebLinkを使用して、デイジーチェーングループ内のリーダを、アプリケーションにふさわしい状態に設定します。
親リーダが実行すること:
子リーダが実行すること:
親リーダと子リーダが実行すること:
アプリケーションがデイジーチェーンコンフィギュレーションにリーダを展開する必要がある場合、そのようなコンフィギュレーションを作成する上でDDUが役立ちます。
デイジーチェーンとは、一体となって機能する、2台ないし8台のリーダで構成されるグループです。 DDUインタフェースを使用すると、デイジーチェーン(その作成や監視や削除など)を管理することができます。
デイジーチェーン互換ファームウェアがインストールされた2台ないし8台のV430-Fリーダを接続します。 DDUホームページで、右上付近にあるグループアイコンをクリックします。
グループページでグループ名を割り当て、作成をクリックします。 すると、新規デイジーチェーンを作成できるインタフェースが開きます。
重要: このビューには、デイジーチェーン対応型リーダのみが表示されます。
デイジーチェーン作成インタフェースにおける、5個の最重要エリア:
子: インタフェースを開いたときに、子コンテナは空になっています。 このコンテナはデイジーチェーンに子リーダを格納するために使用されます。 デイジーチェーンを作成するには、ここに1台以上のデバイスを配置する必要があり、デバイスは7台まで配置できます。
注: 作成機能によってインタフェースはリセットされますが、 デイジーチェーンは削除されません。
これらのボタンの下に、作成中のデイジーチェーンで起こりうるエラーを示したメッセージが表示されます。 このエラーは、ユーザ入力のダイナミックな検証に基づいて表示または非表示になります。
デイジーチェーン作成インタフェースはドラッグアンドドロップできます。すなわち、デイジーチェーンの作成ページの周囲でデバイスを移動させることができます。
すべてのデバイス、親、子の各コンテナは、リーダのドロップゾーンです。 デバイスを移動するには、デバイスの上にカーソルを置き、左クリックし、それを押し続けます。 次に、その上にあるカーソル/リーダを移動してマウスの左クリックボタンを離し、別のゾーンまでドラッグします。 有効なリーダドロップゾーンは、グレーの点線で囲まれたエリアとして指定されています。
V430-Fを、親ドロップゾーンにドラッグアンドドロップします。 子ドロップゾーンに、1台以上の他のデイジーチェーン対応型 V430-Fをドラッグアンドドロップします。 グループに名前を割り当てます。
エラーが発生した場合(グループ名を割り当てる必要があるまたはグループが少なくとも1個の親と1個の子で構成される必要がある)、必要に応じて解決します。すると、作成ボタンがアクティブになります。 有効なデイジーチェーン コンフィギュレーションは、下の例のように表示されます。
デイジーチェーンが無事作成されると、ポップアップが閉じ、図またはマップに、新規作成されたデイジーチェーンが表示されます。 この図は、デイジーチェーン内のデバイスの個数に応じて作成されます。 デイジーチェーン内のデバイスの個数に関係なく、親は常に上に表示され、その下に子が表示されます。
作成できるデイジーチェーンの個数に制限はありません。 DDUのデイジーチェーンのページに、現在アクティブなデイジーチェーンがすべて表示されます。 デイジーチェーンをクリックすると、情報ポップアップが開きます。 このポップアップには、グループ情報、親リーダの識別子、子リーダの識別子など、デイジーチェーン コンフィギュレーションに関する情報が含まれています。 デイジーチェーン情報ポップアップには、デイジーチェーンコンフィギュレーション全体(親と子)を削除する削除ボタンも含まれています。
親: グループのマスターデバイスです。 ファームウェア側にグループを構築し、DDUにデイジーチェーンをレポートする役目があります。 デイジーチェーンには、1個だけ親を配置することができます。 親には、DDUから作成および削除コマンドを受信する役目があります。
子: デイジーチェーンの構成要素だが親デバイスではないリーダは、すべて子デバイスです。 子リーダは親リーダにデータをレポートします。
有効なデイジーチェーンとは:
デイジーチェーンの作成と削除は、DDUユーザインタフェースからリーダへ送信されるUDPメッセージを介して行われます。 親デバイスは、デイジーチェーンが設定されたことを確認すると、ファームウェアを接続し、その後、機能するデイジーチェーンコンフィギュレーションを作成するためにユーザインタフェースが必要とする全情報を含んでいるUDPメッセージをブロードキャストします。 ユーザインタフェースは、親デバイスからデイジーチェーン情報を含むブロードキャストを受信したときにのみ、新規デイジーチェーンを作成します。 ユーザインタフェースとデバイスとの間の通信は、主に、親デバイスを介して行われます。 ファームウェアには、親デバイスを子デバイスに接続し、ステータスをレポートする役目があります。
デイジーチェーンは、1個の親デバイスと1個以上の子デバイスで構成されています。 子デバイスはデータを親デバイスにレポートし、親デバイスはさらにネットワークにデータを転送するため、すべてのリーダが一体となって効果的に動作するようになります。
デイジーチェーン内の親リーダが1分間以上動作を停止すると、ダイアログに切断通知が表示されます。 親リーダが動作を再開すると、この通知が消えます。
デイジーチェーン内の子リーダがたとえ一時的にでも動作を停止すると、リーダマップで子リーダの下にオフライン通知が表示されます。 子リーダが動作を再開すると、オフライン通知が消えます。
既にデイジーチェーンが構成されていて、それが作動中であると確認された場合、エラーが発生することがあります。
この仮想的なエラーシナリオでは、親リーダ = P、最初の子リーダ = C1、2番目の子リーダ = C2、3番目の子リーダ = C3とします。
ユーザは、アプリケーションをシャットダウンし、P、C1、C2、C3の電源を完全に切ります。 翌日、ユーザは、C3以外のデバイスに電源を入れ、アプリケーションを起動します。
この場合、ユニットが1台消失しているので、デイジーチェーン全体を再起動することはできません。 これを補うため、アプリケーションは、消失したC3の代わりに、「ダミーデバイス」を配置します。 このダミーデバイスは、エラーアイコン、消失したデバイスのMACアドレス、オフラインステータスメッセージを表示します。 ブラウザが再起動するまで、このステータスは表示され続けます。 デイジーチェーン情報ページでこのオフラインデバイスをクリックすることはできません。 これは、ユーザに、消失したデバイスについて警告するために表示されます。
上図のステータスを見てユーザがC3の電源を入れると、アプリケーションは自動的に問題を解決し、C3が含まれたフルデバイスデイジーチェーンが新規に作成されます。 このときブラウザや親デバイスを再起動する必要はありません。