シンボル

シンボルメニューには、有効化されたコードタイプのパラメータを正確に制御するコマンドがすべて表示されます。パラメータは、各コードタイプに固有の基準によって異なります。

 

コマンドパラメータはメニューから直接変更できます。

 

シンボルメニュー

 

 

 

DotCode

DotCodeは、標準の[コードタイプ]ダイアログボックスまたは[詳細設定]を使用して有効にできる特別なコードタイプです。

 

重要:DotCodeが有効になっている場合、他のシンボルはデコードできません。他のタイプのシンボルをデコードするには、DotCodeを無効にする必要があります。

 

DotCodeパラメータは、WebLink[詳細設定][シンボル]メニューにあります。

 

デフォルトでは、DotCodeは回転なし(プラスマイナス3度)の水平コードまたは垂直コードを検索します。ユーザーは、回転モードを低回転(プラスマイナス10度)または全方向に設定できます。

 

 

DotCodeを使用する場合、ユーザーはコード内の行と列の正確な数を指定して、デコードエラーや読み取りが行われない可能性を最小限に抑えることができます。行と列の正確なディメンションを指定すると、同じディメンションのDotCodeシンボルのみがデコードされます。

 

これを行うには、[設定]の下のターミナルまたは別のシリアルリンクを介してKコマンドを使用して行と列の値を入力する必要があります。

 

 

重要:列と行の設定を有効にするには、DotCodeを有効にする必要があります。

 

 

シリアルKコマンド:<K561、カスタム機能コマンド文字列>

 

デフォルト設定: ""

 

オプション: DOTCODE_COL_ROW=?#?#

 

DOTCODE_COL_ROW=?#?#内の記号は、DotCodeシンボルに想定される列と行の数を代入してください。)

 

 

以下の例では、40は列の数、7は行の数です。

 

<K561,DOTCODE_COL_ROW=40#7#>

 

 

 

同じシンボルが垂直方向に向いている場合は、列と行を入れ替えます。

 

<K561,DOTCODE_COL_ROW=7#40#>

 

 

 

 

詳細デコードパラメータ

 

Smart Assist

 

Smart Assistでは、シンボルの詳細設定を使用します。 これらのいずれかが他とは独立して設定されている場合、WebLinkには カスタムオプションが表示されます。

 

 

 

 

X-Mode拡張デコードアルゴリズムによって、破損して読み取り困難なシンボルを読み取ることができます、これはダイレクトパーツマーキングに対して最適化されています。このパラメータの詳細については以下をご覧ください。

 

 

 

 

高速1Dモード(XMODE_FLM_HORIZ=STDまたはXMODE_FLM_VERT=STD)
ドロップダウンメニューのオプションの基礎をなすコマンドは、水平シンボルの場合は XMODE_FLM_HORIZ=STD、垂直シンボルの場合はXMODE_FLM_VERT=STDです。

注:XMODE_FLM_HORIZ=STDは垂直方向のシンボルをデコードできず、XMODE_FLM_VERT=STDは水平方向のシンボルをデコードできません。

 

高速1Dモードは、バーコードが整列できる方向を制限してその方向でのみバーコードがデコードできるようにすることで1Dデコード速度を加速します。

 

方向が判明している場合、アプリケーションのシンボルは、リーダに沿った方向(水平または垂直)に並び、その方向に一致するように高速1Dモードが設定されます。これによって、リーダは、その方向に並んでいるシンボルのみをデコードし、必要な処理時間を短縮してデコード時間を短くします。

 

 

湾曲 2D (XMODE_CURVED_2D =1)

[湾曲2D]は、ボトルやその他シリンダーなどの湾曲したDataMatrixとQRコードシンボル用に設計されています。通常、リーダがシンボルを斜めに撮像している場合に、撮像画像が湾曲します。湾曲2Dアルゴリズムを有効にした場合、湾曲率が十分に大きい場合にのみアクティブになります。以下の例に示す赤と緑の線の長さの比率が 20:1 より大きい場合、アクティブになります。

 

 

 

 

シフトJISからUTF-8への変換(SJIS_TO_UTF8=1)

任意のシンボル(通常QRコードだが必ずしもそうとは限らない)では、この機能によって、デコードされたシフトJIS文字がUTF-8文字に変換されます。

 

 

 

1Dクワイエットゾーンの違反(QZ_VIOLATION_1D=1)

この機能によって、シンボルの片側または両側のクワイエットゾーンにノイズがあっても、シンボルをデコードできるようになります。これは、UPC、Code 128、Code 39、Codabarに固有のコマンドです。

 

 

 

画像のスケーリング(SCALE_UP=1またはSCALE_DN=1)
画像のスケーリングによって、キャプチャした画像を拡大または縮小できます。
スケールアップ(拡大)は、PPE(ピクセル/要素)が小さくクワイエットゾーンが短いシンボルで使用されます。これによって画像が2倍(面積で4倍)になります。最大拡大画像サイズは2600 x 2048です。元画像が1300 x 1024より大きい場合、中心部分のみに切り取られます。
スケールダウン(縮小)によって、キャプチャした画像は、リーダの理想的サイズ(1/4。必要な場合は1/16)に縮小され、画像ノイズが除去されます。

画像を拡大または縮小できる、拡大と縮小オプションもあります。

 

 

 

 

2D破損モード(DAMAGED_MODE_2D=1)

2D破損モードによって、グリッド配列が歪んでいたりセル登録が不良なシンボルをデコードすることでができます。

 

 

 

モフォロジー操作を試行する(MORPH=1)

モフォロジー膨張をデコードしようとする場合にモフォロジー操作を試行するが適用されます。これが失敗した場合、モフォロジー浸食を適用してデコードされます。

 

 

 

例外
上で説明した詳細デコードコマンドを組み合わせる場合、次のような例外が適用されます: